サイバーナイフシステムは、ロボットマニピュレータと軽量の小型直線加速器を用いて設計され、高線量をサブミリメートルの精度で照射することができる初のロボット放射線手術システムとして世界的に認知されています。 独自のロボット機動性により、多方向からノンコプラナー照射を実行でき、複雑な形状の腫瘍でも高いカバー率と原体一致性、急峻な線量勾配が実現できます。 また、画像照合を用いて治療中も常に腫瘍を検出・追尾することで、ゲーティング法や息止め法、侵襲的な固定具などを用いずに、呼吸性移動を伴う腫瘍も治療が可能です。自動的に呼吸追尾を行うため、患者さんは治療中も自然な呼吸を維持することができます。
ターゲットの動きを継続的に追尾して照射を行うことは放射線治療における課題の一つでしたが、サイバーナイフシステムは、頭頸部・肺・脊椎・肝臓・膵臓・前立腺など、治療部位に合わせた追尾・位置補正機能を備えています。
治療が開始されると、治療実行用ソフトウエアがロボットマニピュレータ・寝台・画像システムの動作や相互の交信を制御します。治療中に取得したライブ画像をDRR画像と照合し、自動的かつ即座に補正値を算出します。この補正値に基づいてロボットマニピュレータの動きを補正し、ビーム照射角度・タイミングを患者さんの状態に合わせます。
TRACK: |
患者体表面に装着したLEDマーカの位置をカメラで監視し呼吸モデルを作成 |
DETECT : | 体内標的の位置変化をX線透視画像で確認 |
CORRECT : | 呼吸モデルと体内標的のX線透視画像からロボットが標的の位置を自動予測し、治療ビームを同期 |
サイバーナイフシステムの追尾・位置補正機能には、次のものがあります。 (製品バージョンやオプションの組合せによって、全ての機能を搭載できない場合があります。)
販売名:サイバーナイフⅡ (医療機器承認番号: 21500BZG00041000)
販売名:サイバーナイフ ラジオサージェリーシステム (医療機器承認番号:22200BZX00721000)
販売名:サイバーナイフM6シリーズ (医療機器承認番号:22600BZX00126000)
※製品仕様は国・地域によって異なります。製品・機能は事前の通知なしに変更されることがあります。 詳細についてはお問い合わせ下さい。